「コンバージョンが増えない」その悩み、本当に広告のせいですか？Web広告を運用されている方で、「なかなかコンバージョン（CV）が増えない」「広告費が期待通りの成果につながっていない気がする」というお悩みをお持ちの方は少なくありません。日々、広告の調整に追われ、キーワードや入札単価、クリエイティブを細かく改善しているにもかかわらず、なぜか目標達成には至らない。そうした状況に直面すると、「やはりこの広告媒体は自社に合わないのだろうか」「もっと予算を投下しなければ成果は出ないのだろうか」といった疑問が頭をよぎるかもしれません。私たちがこれまで支援してきた中で、広告に行き詰まっていた企業には、ある共通点がありました。それは、「広告は頑張っているが、構造は見直していない」という点です。表面の数字（クリック率やCPA）にばかり目がいき、ユーザーがなぜ途中で離脱したのか、どうやって戻ってきたのか、その“文脈”を見落としていたのです。しかし、私たちが数多くのWeb広告運用現場で得た確信は、そうした表面的な問題だけでは語れない、もっと深い部分に「広告の成否」が隠されているという事実です。それは、ユーザーがコンバージョンに至るまでの、“見えない経路”とでも呼ぶべき複雑なジャーニーの中にこそ、真の課題と成果を最大化するためのヒントがある、ということです。「広告」ではなく「構造」で成果を見る時代へこれまでのWeb広告運用では、「CPC（クリック単価）が安いか」「CVR（コンバージョン率）が高いか」「CPA（顧客獲得単価）は目標値に収まっているか」といった“単体の指標”で広告効果を判断することが一般的でした。これらの指標はもちろん重要ですが、現代の複雑なユーザー行動を考慮すると、それだけでは不十分です。本来、私たちが着目すべきは、「広告 → 回遊 → 再訪 → CV」という、ユーザーがコンバージョンに至るまでの構造そのものです。どの広告からユーザーが流入し、サイト内でどのようなコンテンツを閲覧し、どのくらいの時間を過ごし、どのようなタイミングで再訪し、最終的にどこでコンバージョンに至ったのか。この一連の「ユーザーフロー」を可視化し、分析することで、初めて真の課題が見えてきます。私たちはこれを「構造設計型マーケティング」と呼んでいます。そして、この構造を可視化・改善するために、Googleアナリティクス4（GA4）、Googleタグマネージャー（GTM）、そして緻密なタグ設計を駆使しています。これらのツールを連携させることで、これまで見えなかったユーザーの行動パターンを詳細に捉え、具体的な改善策に落とし込むことが可能になります。GA4で「CVの兆し」を捉える：scroll率・form_start・再訪率GA4は、これまでのGoogleアナリティクス（ユニバーサルアナリティクス）とは異なり、「イベントベース」でデータを収集する設計思想を持っています。これにより、ユーザーの行動をより細かく、柔軟に捉えることが可能になりました。私たちが構造設計型マーケティングにおいて特に重視しているのは、直接的なコンバージョンに至る前の「CVの兆し」を捉えることです。具体的には、以下の3つの指標に注目しています。初回訪問でscroll90%しているユーザー ユーザーが初めてサイトを訪れた際に、ページの90%までスクロールしているということは、そのコンテンツに強い関心を持っている可能性が高いことを示唆しています。たとえその場でコンバージョンに至らなくても、彼らはあなたの提供する情報やサービスに深く興味を持っている「ホットな見込み客」である可能性が高いです。とくに不動産や住宅業界では、この層がCV全体の3〜4割を占める場合もあります。つまり、「今は行動しないが、意図が明確な層」に対して、どれだけ的確に再接触できるかが、最終的なCV数を左右するのです。フォームに入力を“開始”したけど送信はしていないユーザー（form_start） 資料請求フォームやお問い合わせフォームにアクセスし、入力の一部を開始したにもかかわらず、送信ボタンを押さずに離脱してしまったユーザーは、コンバージョンの一歩手前まで来ていたと言えます。入力項目が多い、プライバシーポリシーへの不安、送信エラー、あるいは単に何らかの理由で中断せざるを得なかったなど、その原因は様々ですが、彼らは明確な「意欲」を持っていた層です。Instagram広告から再訪したユーザー（再タッチ） 一度サイトを訪れた後、別の広告媒体（この例ではInstagram）経由で再度サイトに訪問しているユーザーは、あなたのブランドや製品・サービスに対して複数回の接点を持っていることを意味します。異なるチャネルからの「再タッチ」は、ユーザーの検討度合いが深まっている明確なサインです。これらは、直接のコンバージョンではないものの、「見えない可能性」を秘めた非常に重要なユーザー層です。これらの「CVの兆し」をGA4で正確に計測・分析し、それぞれに合わせた適切なアプローチを仕掛けることが、CV数の最大化に直結します。リマーケティングは“再提案”ではなく“再発見”のために「追いかける広告は嫌われる」という声はよく聞かれます。確かに、ユーザーがすでに興味を失っているにもかかわらず、しつこく同じ広告を見せ続けるリマーケティングは、かえってネガティブな印象を与えかねません。しかし、適切なタイミングと適切な内容での「再タッチ」は、ユーザーの「検討の後押し」になります。重要なのは、リマーケティングを単なる“再提案”のツールとして捉えるのではなく、“再発見”の機会として活用することです。上記で言及した「CVの兆し」を見せているユーザー層に対して、それぞれの興味関心度合いに合わせたきめ細やかなリマーケティング戦略を設計することで、その効果は飛躍的に向上します。scroll90%層：深い興味を持っている彼らには、初回訪問では伝えきれなかった製品の具体的なメリット、導入事例、お客様の声など、より詳細な情報を提供することで、さらなる理解を促進し、購買意欲を高めます。form_start層：フォーム入力でつまずいた可能性のある彼らには、よくある質問（FAQ）の提示、簡単なQ&Aセッションの案内、あるいはフォーム入力のサポートを促すような広告を表示することで、あと一歩を踏み出すきっかけを提供します。たとえば、広告から遷移後に「入力途中での離脱が多い」フォームには、ステップ型フォームの導入、フォーム送信直前での再アプローチ広告、メールやLINEでの“送信途中リマインド”といった施策が非常に有効です。再訪層：複数のチャネルで接触している彼らには、限定キャンペーンの案内、無料トライアルの提案、パーソナライズされたメッセージなどで、最終的なコンバージョンを促します。実際に、これらのセグメントに合わせた広告設計を行うことで、CV単価が30〜50％改善したケースも珍しくありません。ユーザーの行動を深く理解し、それに合わせたパーソナライズされたアプローチこそが、現代のリマーケティングの真髄です。結び： 成果は、構造でつくる。「広告を出せば成果が出る」という、かつてのWeb広告の常識はもはや通用しません。膨大な情報が溢れ、ユーザーの行動が複雑化する現代において、単に広告を配信するだけでは、期待通りの成果を得ることは非常に困難です。これからは、ユーザーが“どんな構造の中でCVが生まれているか”を見抜き、その構造を設計し直せる力が、Web広告の運用に携わるすべての人に求められます。それは、個々の広告キャンペーンの最適化に終始するのではなく、ユーザーのサイト内行動、複数チャネルでの接点、そして時間軸での変化を統合的に捉え、改善していくことに他なりません。私たち昭和通信工業では、単にWeb広告の運用を代行するだけでなく、この“見えない流れ”を可視化し、データに基づいて成果へとつなげる「構造設計型マーケティング」をご提案しています。現状の広告運用に行き詰まりを感じている方、真の成果を追求したい方は、ぜひ一度、お客様の“見えないCV経路”を可視化し、共に成果を最大化する道筋を探しませんか？次のステップはこちらから✅ 現状のCV構造を30分で簡易診断 Google広告、GA4、リマーケティング設計のどこに“分断”があるのか、無料で診断いたします。👉 【CV構造診断を依頼する】✒ 著者紹介杉崎 智一（すぎさき ともかず）昭和通信工業株式会社 代表｜ブランド×広告×AI構造設計の専門家MEO・GA4・GTM・広告・UGC・LTV最適化を軸に、企業の“構造から成果をつくる”マーケティング支援を展開。近年は、LLMO（AI検索最適化）やPDCA設計を活用した全体最適マーケティングで、不動産・店舗・中小企業のDXを牽引。🏢 昭和通信工業株式会社構造で成果をつくるマーケティングパートナー📍 横浜市青葉区藤が丘2-37-1 ウィスタリア37-105📞 045-508-987🌐 公式サイトはこちら🔧 提供サービス（一部抜粋）✅ ブランディング支援（MVV／タグライン策定）✅ Google広告／Instagram広告／UGC構築✅ GA4＋GTMによる可視化・リマーケ設計✅ TrueReach構造設計＆PDCA支援✅ LLMO（AI検索）×構造データ対応戦略💡 無料診断のご案内「広告・CRM・ブランドがバラバラで成果が出ない」「GA4・タグ・AI検索の設計が分からない」そんな悩みに、“構造”で応える診断・提案をご用意しています。👉 CV構造の無料診断を依頼する